2013年8月3日土曜日

外傷性くも膜下出血になりました

7月21日(土)は1年以上ぶりの筑波サーキット走行でした。


天気は曇り時々晴れで、猛暑でもなく、速乾性生地のTシャツ、半パンツでいれば結構爽やかで、サーキット走行はそれほど地獄にはならないなと感じる気候でした。


13時50分から14時10分までの1本目の走行は、1年のブランクを埋めるために、周回遅れは気にしないで、慎重にライン取りして走ったけど、それでも一般道路とは比較にならないスピードと運動量にちょっと戸惑いを感じました。

1時間30分の休憩をはさみ、15時40分から16時までの2本目は、前を走る集団について行こうと少々テンションを上げ、それでも1本目とは違う、バイクに乗れている感触をつかみながら走っていました。

1周、2周、3周・・・
頭の中に、イメージがはっきりしない(雲のような)夢を見ているような感覚があり、気が付くと、筑波サーキットの医務室でした。
「ここはどこ?どうしたの?」がまず最初に思ったことで、同行した友人の顔を見て、筑波サーキットに来ていたことを思い出しました。
そして、前面から右側面が傷だらけになったヘルメットを差し出し、ダンロップ下を過ぎた所で、右側に転倒したと教えてくれました。

転倒した覚えがまったくありません。
熱中症になって意識が飛んで転倒したのでしょうか、それとも転倒後に前後の記憶がなくなったのでしょうか。。
ビモータDB5Rはクラッチを破損し、自走できる状態ではないので、東京から家内を呼んで、車で帰京しました。


右肘や右腰の打撲以外、特に具合は悪くなかったのですが、医務室の方から「頭を打っているので病院に行った方がよい」とのことで、かかりつけの駒沢の東京医療センターの救急に行ったところ、脳神経外科医師がいないとのことで、目黒区の碑文谷病院を紹介されました。


碑文谷病院に入ると、ただちにMRIの撮影が始まり、それが終わるとすぐに医師との話になり、自分の「出血はありませんように…」という希望は、MRI映像を見せてくれながらの「転倒して頭を打ったことによる、外傷性くも膜下出血があるので今日から入院です」の一言で、もろくも消え去りました。
この診断スピードは、一刻を争う必要がある脳疾患に対する碑文谷病院の特徴と後から知り、深い感銘を受けました。

入院が決まると、病院のパジャマに着替え、ベッドに横になり、看護師さんがてきぱきと、右腕に点滴チューブ、左腕に血圧や心拍を計測するアダプタ、下半身に尿道カテーテルを装着してくれました。
さっきまでピンピンとしていたはずが、あっという間に重病人仕様です。

医師から言われた「翌日のMRIで出血が広がっていたら、開頭手術になります」という言葉には、「大丈夫!大丈夫!」と自己暗示をかけながら、その夜は更けて行きました。

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